税理士 合格

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科目別の学習方法

次に、私が受けた科目についてのみですが、科目ごとの学習法や注意点に触れてみたいと思います。

○簿記論

簿記はほとんどが計算問題なので、とにかくスピーディーに解くことが求められます。
そのためにはまず、項目を見ただけで瞬間的に仕訳が切れるレベルにもっていかなくてはなりません。これは問題集、例題を解いた数に比例して早くなってくると思いますので、とにかく問題をたくさん解きましょう。

○財務諸表論

簿記はほぼ計算が全てですが、財務諸表論になってくると理論(記述問題)も入ってきます。特に財務諸表論の理論問題は他の科目と違い字数制限がありますので、この科目は条文、ポイントを全て丸覚えするだけではなかなかうまく解答できません。
そこで、丸暗記はやめて重要な単語や概念だけを覚えるようにし、どちらかというとその理論の意味をしっかり理解するように努めました。
計算問題については簿記論と同じくなるべく多くの練習問題を解くようにしました。多くの問題をこなすことで、早く正確に問題が解けるようになります。

○消費税法

頻出の条文は一字一句全て丸暗記しないといけなかったので、非常に苦労しました。
一度見ただけ、問題を解いただけではとても覚えられないので、新しい条文が出てきたときはその後一週間毎日「10回書き、10回暗唱」を続けました。それが終わった後も毎日1回は書き、暗唱するというセットをこなしていったのでなんとか覚えられましたが、時間がない方には厳しいかもしれません。
計算問題についてはひたすら問題を解いてスピードの向上に努め、判断を間違えた場合には必ず通達を読んで確実に理解するようにしました。

○法人税法

法人税法は条文数がかなり多く、しかもそれぞれが相互に影響し合っていたり問題を解く際に考慮に入れなくてはならない条文が多かったりで非常に苦労しました。
こちらも条文自体は覚えないといけないのですが、覚える際には本文に加えて他の理論とのつながりを気にしながら進めていきました。
計算も同じく、対象となる論点が多すぎるのでかなり苦戦を強いられました。法人税法の計算問題は、個別の論点についての計算が寄り集まったものなので、個別論点の計算スピードを底上げしていくことで全体のスピードが向上していくと思います。

○所得税法

これも論点の多い科目です。もちろん消費税法と同じく「10回書き、10回暗唱」もやりましたが、それに加えて何十題かの頻出論点を何度も書き、覚えていきました。
基礎的な論点を中心として暗記していくと、応用問題が出た場合の解答の基礎にも使えるのでこのやり方はおすすめです。ただ、1題書くのに20〜30分くらいはかかってしまうため、勉強できる時間が少ない人にはあまり向かないかもしれません。読んだだけでも覚えられるという方はまた別ですが・・・。